Who am I?

人は「自分」というとほとんど自分のエゴを自分だと思いこんでいます。
あるいは自分の性格(これはこの身体、頭脳の癖のようなもので、本当の自分ではないの
です)
あるいは自分の考え(これは本当の自分じゃないですね)
あるいはこの身体(これも探しているものではなさそうですね)
で、自分の内面に深く入ってゆくと、最後にエゴに出会います。
これが本当の自分?

いいえ違います。

本当の自分とはその奥にある、何もない部分。
それに気づくのは本当に難しいと思います。
だって、確たるものは何もないんですから。

で、エゴを何とかしようと四苦八苦しています。

そう、「本当の自分」というと何かとてもステキなものがあるような・・・
それに気づくととてつもない幸福がやって来るような・・・
そんなことを夢見ているんですね。

でも、kanaが語ってくれたダグラスハーディング研究会での話は・・・
自分には顔がない。
(自分の方を指さしてみると)「自分」というものは何も無いのだ。
いままで「自分」だと思っていたもの(自分の問題とか、性格とか・・・)は、
(その指を外側に向けて)すべてあちら側にある・・・と言う。

このことを聞いて「あれ?エゴの部分はあちら側なの? え〜!それはずるい!」
というのが最初の一言。
そうやって指さしてみると、確かにそう思えます。
たったこれだけのことで「自分」は何もないのだ・・・ということが
体験的に直感されてしまいます・・・ちょっと目から鱗でした。

自分の奥に入ってゆくのではなくて、すべてはあちら(外)側のもの
ということを動作でやってしまう。
言い換えれば自分の視点がエゴの内側に入ってしまう・・・
この視点の変化はワクワクするものでした。

つまるところこれは「本当の自分」を体現するということに他ならず、
それが瞬時に起きてしまうのです。
「本当の自分」を探すんじゃなくて、「本当の自分」から始めることが出来るんです。
これはすごいです!

多くの人にこれが伝えられれば、
随分楽な人生、あるいは創造的な人生が送れるだろう・・・
そう思ったのでした。

ダグラスハーディングの著作の紹介

 顔があるもの顔がないもの→ここ
 今ここに、死と不死を見る→ここ

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