「自分」はどこに?

自分という存在は一体どこに存在するのだろう・・・

まず周りの物を指さしてみましょう。
なんでもいいです・・・机、床、テレビ、壁・・・

そこに「自分」が閉じこめられているでしょうか?

では、自分の足を指してみます。
その「足」と言われているそれをよく観察してください。
そこに「自分」が閉じこめられているでしょうか?

では少し上の方、おなかを指します。
そこに「自分」というものが閉じこめられているでしょうか?

もっと上の方、胸・・・
そこに「自分」というものが閉じこめられているでしょうか?

もっと上の方・・・そう・・・顔だとおもっている辺り
そこに「自分」というものが閉じこめられているでしょうか?

では、自分の目だという辺り・・・そこはどうでしょう?
そこに「自分」というものが閉じこめられているでしょうか?

私は未だかつて体の中に「自分」というものが閉じこめられていると言う人に
出会ったことがありません。
もしあなたが手や足や頭などの体の中に閉じこめられているとお感じになるのなら、
ぜひ「体の中に自分というものが閉じこめられている」という感覚は
どんなものなのか教えてください。
そこは、暗くてしめっていて・・・骨や筋肉があるのでしょうか?

さて、私たちが探している本当の「自分」は、
こんなちっぽけな体の中に閉じこめられるほど小さくは無いんじゃないでしょうか。
もっと大きくてすべてを含んでいるような、そんな存在なのではないでしょうか?

(ダグラス・E・ハーディングのワークより)

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