かけがえのない
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弓道では左手を弓手(ゆんで)、右手を妻手(めて)と呼びます。弓を引く時には、妻手の親指を弦の圧力で痛めないように手袋のような弽(かけ)というものを着けます。これは鹿の皮で出来ており、射手の手の大きさや指の長さに最も適したものを各自が選ばなければなりません。そのため、他の人と弽を貸し借りする事はまずありません。そこで弽の取り替えがきかない事から、他に代用するものがない事を「かけがえのない」と言うようになったそうです。 |
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手の内を明かす
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弓手で弓を握る方法、またはその形の事を手の内と言います。弓を引く時にとても重要な技法のひとつです。その手を見れば弓道の流派やその人の能力を推理できますし、掌に出来たマメを見れば力のかけ具合も分かるため、弓の名手は決して手の内を見せません。ここから、他人に隠している自分の技量を教える事を「手の内を明かす」と言うようになったそうです。 |
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