-4-

そんなこんなで入学式がやってきた!!

「イザーク君、挨拶宜しく頼むよ。」

「はい!!」

ステージ横にて仁王立ちで腕組し、出番を待つイザーク。

予定では彼の歓迎の挨拶から式が始まる事になっている。

 

 

しかし――

式開始予定時刻から、だいぶ経ったと言うのに始まる気配が全く無い。

 

「……まだ始まらないのでしょうか?」

「あぁ…新入生代表がまだなんだι」

「はぁ?!い、いえ何でも…」

「遅いな〜アスラン君…見てくるかな」

「それなら私が!!」

考えるより行動するタイプノイザークは『アスラン』を見たことも無い癖に、彼を捜しに飛び出していってしまった…

 

そして校門の前についた彼はやっと気付いた。

「アスランって…どんな奴だ??」と…

 

 

「うぅ…目覚ましが全部壊れるなんて〜!!19個もあったのに……」

「まぁ遅刻者全員を問い詰めるか。…お前がアスランか??!!」

とりあえず、遅刻者を発見した彼は無差別攻撃に出ることにしたらしく、相手に掴みかかって尋ねてみた。

 

「ひいっ…僕は、あ…ラ、ラス………」

「アスランなのかと聞いているんだ!!」

「違ぁあ゛ぁ〜!!…ぅぐ……」

苛立つイザークぬグラグラと肩を揺す振られ、相手は否定の叫びと共に意識を失い倒れてしまった。

「白目剥くな、呼吸しろっ!!ん?名札…ラスティ・マッケンジー??ちっ、ハズレか!!」

哀れなラスティ…入学早々ついてない。

 

「オイ、起きろ…死ぬなら俺の話を聞いてからだ!!」

ラスティを抱き起こし呼びかけるが返答は無し。

「ったく、見捨てる訳にもいかないし…俺の使命がぁ〜!!!!」

イザークが彼を抱えたまま騒いでいると、急に周りが騒ぎ出した…

5へ (製作中…)

戻る